2005/11/3  開設
2006/ 1/15 地図追加・写真修整

廃線REPORT


輸送機工業叶齬p線(1975年廃止)
 

武豊線乙川駅から分岐していた輸送機工業叶齬p線の廃線跡のレポートです。
 
 この専用線は、1944(昭和19)年4月の乙川駅営業開始(簡易駅からの昇格)と同時に、敷設されました。
 輸送機工業鰍ナは、トレーラー、スチールドア、燃料タンク、海上コンテナなどの製造が行われていました。鉄道関係では、戦災車両の修理から始まり、国鉄の気動車・客車・貨車を製造しました。
 完成品はこの専用線を通り、各地へ運ばれていきました。鉄道車両は製造と平行して、廃車車両の解体も行っていましたので、鉄道車両の誕生から終演までを見届けた路線でした。
 専用線の廃止日は不明ですが、1975(昭和50)年11月の衣浦臨海鉄道開業と同時に、武豊線各駅の貨物取扱いが廃止(半田埠頭駅に集約)されているので、その頃に廃止されたものと思われます。
 
 
ページ下部のヘリコプターの画像をクリックすると、昭和52年の輸送機工業工場付近の航空写真のページへ移動します。
廃止された後の写真ですが、専用線の線路跡は確認できます。(リンク先…国土交通省ウェブマッピングシステム)
専用線周辺地図
専用線周辺地図
乙川駅貨物側線跡 T
乙川駅貨物側線跡 T
亀崎駅方から見た乙川駅貨物側線跡地。現在はパチンコ店と、その駐車場になっています。
 
2005/9/23撮影
乙川駅下りホーム
乙川駅下りホーム
乙川駅の下り(武豊方面)ホーム。
現在は対面ホームの形態ですが、以前はホーム南側に側線が敷設されていて、島式ホームとして使用されていました。
上屋の形態が島式ホームの名残を残しています。
 
1979(昭和54)年乙川駅南にサンテラス乙川(ユニー乙川店)が開店する際、当時の国鉄は下りホームにも改札口を設置する予定でしたが、地元の商店街から「サンテラスにお客が流れてしまう」と反対されて断念した経緯があります。
 
2005/9/23撮影
乙川駅貨物側線跡 U
乙川駅貨物側線跡 U
半田方から見た乙川駅側線跡地。
現在はパチンコ店の立体駐車場が建てられています。
手前の道路より一段高く、武豊線の線路と同一平面になっているのが線路跡の名残です。
 
側線跡地は国鉄用地のままサンテラス乙川の駐車場として使用されていましたが、国鉄民営化時に清算事業団の売却用地になり、2002年にパチンコ店が建設されました。
 
サンテラス乙川の駐車場の一部は愛知県が推進するパーク&ライド事業(*1)の駐車場として使用されていますが、乙川駅は南側に出入口が無い為、北側の改札口まで道路を大きく迂回しなければならず、駅まで徒歩10分くらいかかり大変不便です。(柵を無理やり乗り越える人もいますが…)
下り(武豊方面)ホームにも出入口を設置してほしいのですが、用地等の問題もあり現状では期待薄です。
 
 
 
*1 愛知県のパーク&ライド事業については下記のページ参照
  http://www.pref.aichi.jp/kankyo/car/park/index.html
 
 
2005/9/23撮影
専用線跡 T
専用線跡 T
乙川駅側線から分岐した専用線は、しばらく武豊線に沿っていきます。
線路左側の草地が線路跡です。
 
2005/9/23撮影 乙川駅跨線橋より
 

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参考文献
・武豊線物語
・C11265機関車保存会のあゆみ

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