2005/3/1 新規開設  
2007/5/20 本文加筆修正

武豊線キハ35と半田駅風景

キハ35系は1961年(昭和36年)大都市近郊の非電化線区の通勤輸送需要に対応すべく開発されました。
キハ30、キハ35、キハ36の3形式で構成され、車体は両開き3扉ロングシートで外吊りの扉が特徴となっています。
 
名古屋地区には1963年(昭和38年)多治見機関区にキハ35が12両新製配置されたのが最初です。
1966年(昭和41年)中央本線名古屋〜瑞浪間が電化されました。その後名古屋第一機関区に転属、武豊線で使用開始されたものと思われます。
1984年からは老朽化による廃車が始まり、1985年夏には3両まで数を減らしたうえ、冷房のないキハ35は夏季休車、美濃太田機関区へ疎開留置されました。1986年にキハ58系にバトンを渡して武豊線から姿を消しました。
 
この頃の私はカメラを父から譲り受けて写真を始めたばかりでした。
家のすぐ傍の名鉄河和線を撮影していましたが、国鉄の写真も撮影したくなり、友人と二人で半田駅に行きました。
切符の自販機で入場券を買い、改札を通る時、駅員さんから「誰かの見送りでもするの?」と聞かれたので「列車の写真を撮りにきました。」と答えたら「気をつけてね。」と言葉をかけてくれました。
駅員さんは私が小学生だったので、切符を買い間違えたと思ったのかもしれません。
この頃の武豊線は1時間に1本の運転で非常に本数が少なく、列車の来ない寒いホームに2時間くらい居たような気がします。子供だったからホームに居るだけで楽しかったのでしょう。
 
「お詫び」
当時使用していたカメラは状態があまり良くなくて、掲載した写真の左側に赤い光が入っているものがあります。
見苦しいですがご容赦願います。
 
1984.12 半田駅ホーム
1984.12 半田駅ホーム

半田駅から大府方面を向いた写真です。
ホームに植込みがあります。
キハ35の左側、小さくてわかりにくいですが知多バスの車体色も時代を感じます。

1984.12 半田駅係員通路 
1984.12 半田駅係員通路 

当時の武豊線のダイヤは1時間に1本の運行でした。
しかし列車が発着する時には、必ず駅事務室から駅員がホームに来て安全確認をしていました。
 
写真は係員用の通路と「指差確認」の表示です。左側には小荷物輸送時に使用した物でしょうか、ホームを切り欠いて設置されている荷物運搬用の台車?が見えます。

1984.12 半田駅 キハ35
1984.12 半田駅 キハ35

半田駅に進入する武豊行の列車。
右側には旧貨物ホームと倉庫が見えます。
昭和50年の衣浦臨海鉄道開通で半田駅の貨物取り扱いは廃止されました。
貨物の取り扱いが行われていた頃は、写真右側の駐車場の場所に多くの側線がありました。
現在は貨物ホーム・倉庫は無くなり更地になっています。

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参考文献
・武豊線物語
・鉄道ピクトリアル2004年2月号「特集 キハ35・45系」
・JTBキャンパスブックス 「名古屋近郊電車のある風景 今昔」

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